コロナワクチン接種

土曜の夕飯、いつも通り家族四人で食卓を囲み
テレビではタクシーに乗ってチェックポイントを巡る旅番組が流れていた
始まりは些細な会話だった

 

早くどこか旅行でも行きたいね

 

そう言った妻に対して私は、そうだねいいかげん旅行でも行きたいねと返した
続けて、そのためにはワクチン接種を早くしたいねと言った

 

何気なく、そして自分の中では当たり前のように返した発言に対する
妻の答えは想定外であった

 

私はワクチン打たないけどね

 

え、、、
以前からニュース、SNS などで伝えられる副作用に対する
真偽不明の報道、情報について恐怖を感じるような発言をしていたことがあったが
しかしそれは、その瞬間は誰でも感じる一過性の感情、感想だろうと思っていた

 

私が普段接する情報ソースにおいてはワクチン否定派は少数であり
その効果、有効性を発信するものに多く触れていたため
一番身近に思いもよらぬ否定派がいることに小さくない動揺が走った

 

なぜ打たないのかと聞いてみたところ
答えは単純で安全性が確保されておらず、リスクが高いからだと言った
そして接種しないことは個人の自由であり非難されるものではないという

 

確かにその通りであろう
どのような判断をするのかは自由であり、強制する権利は私にはないだろう
ただ、家族という運命共同体にあり感染リスクを考慮した場合に説得する権利はあるだろうと思い
一応の説得は試みたがその考えが変わることはなかった
3歳の娘もただならぬ雰囲気を感じたのか喧嘩はやめてと諌められ話し合いは終わった

 

危険だからあなたもやめて、そう言われることを期待したかと言えばそんなことはない
もしそんなことを言われればその場はさらに紛糾し収集がつかなかったかもしれない

 

この件に限らず全く知らない第三者がどのような判断をし、どのような結果になろうと
非情かもしれないが、それはその人の自由であり私が干渉すべきことではないと思う
ただ、それでももし間違えた考えであれば何か伝えたいと思う
それには自分が常に正しいとは思わずに、間違えることもあると自分を疑うことが重要だろう
(今回の件も私が間違えており重大なリスクを軽視しているかもしれない)

 

一度の判断の誤りで全てが決まることはないし、失敗から学ぶことが大事であるが
コロナワクチン接種に関しては万が一のことも考えられるリクスの高い判断になる
考えすぎかもしれないが、もやもやした気持ちを消化するためにも今日あったことはここに書いて忘れることにする